有限会社ロビン アート スタジオは『自然、健康、ステキ』 をキーワードに30年近く家造りを進めてきました。
それは、『物理的に堅牢で、生物的に健康で、心が安らぐデザインの家造り』ということです。日本古来の家造りは、木と竹と土と紙を建材としてきました。戦後高度成長期の建材は安く、狂わず、腐らずを追求するあまり、防腐材、接着材、塗料などに科学物質が大量に投入されました。
結果それらの建材で建てられた住宅で頭痛、めまい、皮膚炎などの症状が多発しシックハウス症候群としてマスコミを賑わせました。それらに一早く対応したのがオーストリア、ドイツなどの西欧諸国でした。
弊社は26年前から日本より安全基準の厳しいオーストリアやドイツの蜜蝋ワックス、柑橘系塗料に加え土佐和紙クロスなどを取り入れ健康な家造りに取り組んできました。

また、日本古来の木造住宅の暖房効率の悪さ解決のため、北欧やカナダ住宅の断熱と気密技術に取り組み、1995年カナダ住宅(ツーバイシックス2×6)をバンクーバーから輸入し新潟市で建て、暑さ14㎝の断熱材、徹底した高気密施工技術を習得しました。
今では24時間換気が義務化されましたが、当時日本に無かったのでスウェーデンのバーコ社製24時間換気システムを導入しました。
それ以来、社会的にもシックハウスや壁内結露の問題が広く理解されるようになってきて、国産建材商品も安全基準が強化され、格段に改善されてきました。
時代がようやく追いついてきたという感じです。それでも、最近では、極端な健康志向やエコブームが先行して、情報だけが氾濫しています。
高気密高断熱が省エネだとはいえ、雑多な配管や複雑な機械で守られた魔法瓶のような家の中で暮らし続けることが本当に豊かなことなのか、一呼吸して考えているところです。
本来は太陽や風や緑や適度な湿気、寒ささえも人間には必要なことです。本当のエコロジーと人間の住む建物の関係を大きくとらえ直す時がきたのだと思います。
これからは、それらをふまえて、『よきものと、ゆっくりと』を合言葉に歩んでゆきたいと思います。
住む家族のよきものを探り、話し合い、お互いに設計と家造りを楽しんでゆきましょう。
有限会社ロビン アート スタジオ